SETSYSTEMPROPERTY、SYSP
システムアパチャー、視野、波長など、光学系のプロパティを設定します。
構文 :
SETSYSTEMPROPERTY code, value1, value2 SYSP code, value1, value2
説明 :
このキーワードには、変更されるプロパティを指定する整数のコードに評価される数式が必要です。2 番目と 3 番目の引数は、指定されたプロパティに対する新しい値で、code に応じて、引用符で囲まれたテキスト、文字列変数、数式のいずれかになります。大部分の code では、変更されるプロパティ値は引数 value1 によって定義されます。下の表に示すように、いくつかのオペランドには value1 と value2 の両方が必要です。
変更されるプロパティがマルチコンフィグレーション エディタで制御されている場合、プロパティの変更を反映して変更されるのは、現在のコンフィグレーションのマルチコンフィグレーション データのみです。
SYSP は SETSYSTEMPROPERTY の簡略表記で、機能はまったく同じです。
コード | プロパティ |
4 | 環境に合わせて屈折率データを調整。オフの場合は 0、オンの場合は 1 を使用します。「[環境に合わせて屈折率データを調整] (Adjust Index Data To Environment)」を参照してください。 |
10 | アパチャー タイプ コード。コードの値と説明については、「[アパチャー タイプ] (Aperture Type)」を参照してください。 |
11 | アパチャー値。「アパチャー値」を参照してください。 |
12 | アポダイゼーション タイプ コード。均一の場合は 0、ガウシアンの場合は 1、コサイン三乗の場合は 2 を使用します。「[アポダイゼーション タイプ] (Apodization Type)」を参照してください。 |
13 | アポダイゼーション係数。「アポダイゼーション係数」を参照してください。 |
14 | テレセントリック物空間。オフの場合は 0、オンの場合は 1 を使用します。「[テレセントリック物空間] (Telecentric Object Space)」を参照してください。 |
15 | 更新時にソルブを反復。オフの場合は 0、オンの場合は 1 を使用します。「[更新の際にソルブの反復処理を実行] (Iterate Solves When Updating)」を参照してください。 |
16 | レンズ タイトル。「[レンズ タイトル] (Lens Title)」を参照してください。 |
17 | レンズの注釈。「[タイトルと注釈] (Title/Notes)」を参照してください。 |
18 | アフォーカル像空間。オフの場合は 0、オンの場合は 1 を使用します。「[アフォーカル像空間] (Afocal Image Space)」を参照してください。 |
21 | グローバル座標基準面。「[グローバル座標基準面] (Global Coordinate Reference Surface)」を参照してください。 |
23 | ガラス カタログ リスト。ガラス カタログ名の文字列または文字列変数を使用します (例 : SCHOTT)。複数のカタログを指定するには、スペースで区切られた名前を含む文字列または文字列変数を使用します (例 : SCHOTT HOYA OHARA)。 |
24 | 光学系の温度 (°C)。「[温度 (C)] (Temperature (C))」を参照してください。 |
25 | 光学系の圧力 (気圧)。「[圧力 (ATM)] (Pressure (ATM))」を参照してください。 |
26 | 基準 OPD の方法。絶対の場合は 0、無限の場合は 1、射出瞳の場合は 2、絶対 2 の場合は 3 を使用します。「[OPD の基準] (Reference OPD)」を参照してください。 |
30 | レンズ ユニット コード。mm の場合は 0、cm の場合は 1、インチの場合は 2、m の場合は 3 を使用します。レンズ ユニットを変更しても、レンズ データがスケーリングまたは変換されることはありません。レンズのプリスクリプション データの解釈方法が変更されるだけです。「[レンズ ユニット] (Lens Units)」を参照してください。 |
31 |
光源単位のプレフィックス。フェムトの場合は 0、ピコの場合は 1、ナノの場合は 2、マイクロの場合は 3、ミリの場合は 4、なしの場合は 5、 キロの場合は 6、メガの場合は 7、ギガの場合は 8、テラの場合は 9 を使用します。「[光源単位] (Source Units)」を参照してください。 |
32 | 光源単位。ワットの場合は 0、ルーメンの場合は 1、ジュールの場合は 2 を使用します。「[光源単位] (Source Units)」を参照してください。 |
33 |
解析単位のプレフィックス。フェムトの場合は 0、ピコの場合は 1、ナノの場合は 2、マイクロの場合は 3、ミリの場合は 4、なしの場合は 5、 キロの場合は 6、メガの場合は 7、ギガの場合は 8、テラの場合は 9 を使用します。「[解析単位] (Analysis Units)」を参照してください。 |
34 | 面積あたりの解析単位。平方 mm の場合は 0、平方 cm の場合は 1、平方インチの場合は 2、平方 m の場合は 3、平方フィートの場合は 4 を使用します。 |
35 | MTF 単位コード。mm あたりのサイクル数の場合は 0、ミリラジアンあたりのサイクル数の場合は 1 を使用します。「[MTF 単位] (MTF Units)」を参照してください。 |
40 | コーティング ファイル名。「[コーティング ファイル] (Coating File)」を参照してください。 |
41 | 散乱プロファイル名。「[散乱プロファイル] (Scatter Profile)」を参照してください。 |
42 | ABg データ ファイル名。「[ABg データ ファイル] (ABg Data File)」を参照してください。 |
43 | GRADIUM プロファイル名。「[Gradium プロファイル] (Gradium Profile)」を参照してください。 |
50 | NSC の光線あたりの最大交差数。「[光線 1 本あたりの最大交差数] (Maximum Intersections Per Ray)」を参照してください。 |
51 | NSC の光線あたりの最大セグメント数。「[光線 1 本あたりの最大セグメント数] (Maximum Segments Per Ray)」を参照してください。 |
52 | NSC の最大ネスト/タッチ オブジェクト数。「[最大ネスティング/接触オブジェクト数] (Maximum Nested/Touching Objects)」を参照してください。 |
53 | NSC の最小の相対光線強度。「[最小相対光線強度] (Minimum Relative Ray Intensity)」を参照してください。 |
54 | NSC の最小の絶対光線強度。「[最小絶対光線強度] (Minimum Absolute Ray Intensity)」を参照してください。 |
55 | NSC の貼り合わせ距離 (レンズ ユニット)。「[貼り合わせ距離 (レンズ ユニット)] (Glue Distance In Lens Units)」を参照してください。 |
56 | NSC の欠落光線描画距離 (レンズ ユニット)。「[未到達光線の描画距離 (レンズ ユニット)] (Missed Ray Draw Distance In Lens Unit)」を参照してください。 |
57 | NSC のファイル オープン時の光源光線の再追跡。いいえの場合は 0、はいの場合は 1 を使用します。「[ファイルを開いた際に光源の光線を再追跡] (Retrace Source Rays Upon File Open)」を参照してください。 |
58 | NSC のメモリ内の最大光源ファイル光線数。「[光源ファイルのメモリ保持最大光線本数] (Maximum Source File Rays In Memory)」を参照してください。 |
59 | 簡易光線分割。いいえの場合は 0、はいの場合は 1 を使用します。「[簡易光線分割] (Simple Ray Splitting)」を参照してください。 |
60 | 偏光 Jx。「[Jx] (Jx)、[Jy] (Jy)、[X 方向位相] (X-Phase)、[Y 方向位相] (Y-Phase)」を参照してください。 |
61 | 偏光 Jy。「[Jx] (Jx)、[Jy] (Jy)、[X 方向位相] (X-Phase)、[Y 方向位相] (Y-Phase)」を参照してください。 |
62 | 偏光 X 位相。「[Jx] (Jx)、[Jy] (Jy)、[X 方向位相] (X-Phase)、[Y 方向位相] (Y-Phase)」を参照してください。 |
63 | 偏光 Y 位相。「[Jx] (Jx)、[Jy] (Jy)、[X 方向位相] (X-Phase)、[Y 方向位相] (Y-Phase)」を参照してください。 |
64 | 薄膜位相を光線と同等に変換。いいえの場合は 0、はいの場合は 1 を使用します。「[薄膜の位相を相当する光線に変換] (Convert Thin Film Phase to Ray Equivalent)」を参照してください。 |
65 | 非偏光計算。いいえの場合は 0、はいの場合は 1 を使用します。「[非偏光計算] (Unpolarized)」を参照してください。 |
66 | 計算手法。X 軸の場合は 0、Y 軸の場合は 1、Z 軸の場合は 2 を使用します。「[方法] (Method)」を参照してください。 |
70 | レイ エイミング。オフの場合は 0、オンの場合は 1、収差の場合は 2 を使用します。「[レイ エイミング] (Ray Aiming)」を参照してください。 |
71、72、73 | レイ エイミングの瞳シフト x、y、および z。「[瞳のシフト] (Pupil Shift)」、「[瞳圧縮] (Pupil Compress)」を参照してください。 |
74 | レイ エイミング キャッシュを使用。いいえの場合は 0、はいの場合は 1 を使用します。「[レイ エイミング キャッシュを使用] (Use Ray Aiming Cache)」を参照してください。 |
75 | ロバストなレイ エイミング。いいえの場合は 0、はいの場合は 1 を使用します。「[ロバストなレイ エイミング] (Robust Ray Aiming) (低速)」を参照してください。 |
76 | 視野による瞳シフト係数のスケール。いいえの場合は 0、はいの場合は 1 を使用します。「[瞳のシフト] (Pupil Shift)」、「[瞳圧縮] (Pupil Compress)」を参照してください。 |
77、78 | レイ エイミングの瞳圧縮 x、y。「[瞳のシフト] (Pupil Shift)」、「[瞳圧縮] (Pupil Compress)」を参照してください。 |
100 | 視野タイプ コード。「視野タイプ」 を参照してください。 |
101 | 視野の数。 |
102、103 | 視野番号が value1 で、value2 は視野の x, y 座標。 |
104 | 視野番号が value1 で、value2 は視野の重み。 |
105、106 | 視野番号が value1 で、value2 は視野のビネッティング X ディセンタ、Y ディセンタ。 |
107、108 | 視野番号が value1 で、value2 は視野のタンジェンシャル圧縮 X、圧縮 Y。 |
109 | 視野番号が value1 で、value2 は視野のタンジェンシャル角。 |
110 | 視野正規化方法。value1 は、円形による正規化の場合は 0、矩形による正規化の場合は 1 です。 |
200 | 主波長番号。「[波長] (Wavelengths)」を参照してください。 |
201 | 波長の数。 |
202 | 波長番号が value1 で、value2 は波長 (μm 単位)。 |
203 | 波長番号が value1 で、value2 は波長の重み。 |
901 | 最適化などのマルチスレッド計算に使用する CPU の数。渡された値がゼロの場合、CPU の数はデフォルト値に設定されます。関数 SYPR を使用してこの値をテストすると、オペレーティング システムによってレポートされている使用可能な CPU の合計数が返されます。 |
通常は、UPDATE キーワードが実行されるまでは、システム プロパティを変更しても有効にはなりません。
例 :
! Set the number of wavelengths to 3 SETSYSTEMPROPERTY 201, 3 ! Set the number of fields to 4 SYSP 101, 4
関連する関数 :
SYPR
関連キーワード :
SETSURFACEPROPERTY、UPDATE
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