[環境] (Environment)

これらの環境機能はシステム エクスプローラで使用でき、光学系の温度および圧力を定義できます。波長は必ず、光学系の温度と圧力における空気を基準として、μm の単位で測定されます。光学系の温度と大気圧が変わる場合、新しい環境に整合するように波長の定義を調整するための注意が必要になります。
詳細については、「[波長] (Wavelengths)」および「光学系の熱解析」を参照してください。個々の面の温度と圧力の変更の詳細については、「1 つのコンフィグレーションでの複数環境の定義」を参照してください。

設定 :
[環境にあわせて屈折率データを調整] (Adjust Index Data To Environment) : チェックした場合、光線追跡に使用されるすべての屈折率データが、「生」のガラス カタログ値から、光学系の温度と圧力を基準とした値に調整されます。詳細については、「屈折率の計算」を参照してください。個々の面の温度と圧力が、光学系の温度と圧力とは異なっていることがあります。これらの面の屈折率データは、その環境を反映した値に調整されます。
チェックが付いていない場合、すべての屈折率データは、温度または圧力の変化、または異なる温度について定義されるガラス データの間の不一致に関して調整することなく、ガラス カタログから直接使用されます。このボックスをチェックしていない場合、光学系の温度との差が 6°C を超える基準温度のガラスがあると、[データ一覧] (Prescription Data) レポートの屈折率データに警告が表示されます (「[データ一覧] (Prescription Data) ([レポート] (Reports) グループ、[解析] (Analysis) タブ、シーケンシャル UI モード)」を参照)。屈折率の調整を指定するボックスをチェックしていない場合、光学系の温度は 20°C、圧力は 1.0 気圧にそれぞれ設定されるので、すべての屈折率データはその環境を基準とする必要があります。
[環境に合わせて屈折率データを調整] (Adjust Index Data To Environment) には常にチェックを付けることを強くお奨めします。屈折率データが正しく定義されている限り、スイッチを常にオンにしたままにしても不利益はありません。
[温度 (C)] (Temperature (C)) : 光学系の温度 (°C)。
[圧力 (ATM)] (Pressure (ATM)) : 光学系の圧力 (気圧)。値 0.0 は真空、1.0 は海面気圧を示します。
説明 :
[STAR] (STAR) タブを介してマルチフィジックス データを Zemax OpticStudio にロードする場合は、データをロードする前に環境条件を設定する必要があることに注意してください。OpticStudio は材料の周囲の環境に相対的な屈折率を計算します。これは、フィッティング処理中に STAR が温度データを屈折率に変換する際に含まれます。システムの温度または圧力を変更した後は、ユーザーが体積データを削除して再ロードする必要があります。
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