SETSURFACEPROPERTY、SURP

面のプロパティを設定します。

構文 :

SETSURFACEPROPERTY surface, code, value1, value2
SURP surface, code, value1, value2
 

説明 :

surface は、面番号を指定する整数に評価される式です。code は、整数に評価される式か、変更される面のプロパティを指定するニーモニックのいずれかです。3 番目と 4 番目の引数は、指定されたプロパティに対する新しい値で、code に応じて、引用符で囲まれたテキスト、文字列変数、数式のいずれかになります。大部分の code では、変更されるプロパティ値は引数 value1 によって定義されます。下の表に示すように、いくつかのオペランドには value1 と value2 の両方が必要です。

変更されるプロパティがマルチコンフィグレーション エディタで制御されている場合、プロパティの変更を反映して変更されるのは、現在のコンフィグレーションのマルチコンフィグレーション データのみです。

面を絞り面として設定する場合は、「STOPSURF」を参照してください。

SURP は SETSURFACEPROPERTY の簡略表記で、機能はまったく同じです。

コード プロパティ
基本面データ。「[レンズ データ エディタ] (Lens Data Editor)」を参照してください。
0 または TYPE

面タイプ。値はオブジェクト名 (標準面の場合は「STANDARD」など) にする必要があります。面タイプごとの名前は、レンズ データ エディタの現在の面タイプごとに、面データ サマリーのプリスクリプション レポートにリストされています。

本ページ末尾の「面の名前」をまとめた表も参照してください。

面タイプをユーザー定義面に変更するには、まずコード 9 (SDLL) を使用して DLL 名を設定し、次に新しい面タイプを USERSURF に設定します。

コード 17 も参照してください。

1 または COMM コメント。
2 または CURV レンズ ユニットで表した曲率 (半径ではありません)。半径が無限の場合は 0 を使用します。
3 または THIC レンズ ユニットでの厚み。
4 または GLAS ガラス名。コード 18 も参照してください。
5 または CONI コーニック定数。
6 または SDIA クリア半径または半径。値がゼロまたは正の数の場合、クリア半径ソルブまたは半径ソルブは「固定」に設定されます。値が負数の場合、クリア半径ソルブまたは半径ソルブは「自動」に設定され、以降に記述した UPDATE キーワードでクリア半径または半径が計算されます。
7 または TCE 熱膨張率。
8 または COAT コーティング名。コーティングを除去するには、value1 に空白文字列を使用します。
9 または SDLL ユーザー定義面の DLL 名。
10 または PARM パラメータ値。Value1 は新しい値です。Value2 はパラメータ番号です。
11 または EDVA 追加データ値。Value1 は新しい値です。Value2 は追加データの番号です。
12 面の色。デフォルトには 0 を使用します。
13 面のオパシティ。
14 行の色。
15 面は過半球にはできません。1 を使用して、面が過半球にならないようにします。
16 面を無視します。面を無視する場合は 1、無視しない場合は 0 を使用します。
17 または CODE 面タイプの整数コード。この整数コードは、コード 0 で使用される面の名前の代替となります。詳細については、前述のコード 0 の説明を参照してください。
18 または GLAN ガラス番号。コード 4 も参照してください。
面アパチャー データ。「[アパチャー] (Aperture) ([面のプロパティ] (Surface Properties))」を参照してください。
20 または ATYP 面アパチャー タイプ コード。
21 または APP1 面アパチャー パラメータ 1。
22 または APP2 面アパチャー パラメータ 2。
23 または APDX 面アパチャーの X ディセンタ。
24 または APDY 面アパチャーの Y ディセンタ。
25 または UDA ユーザー定義アパチャー (UDA) のファイル名。
26 または APPU 面番号からの面アパチャーのピックアップ。ピックアップがない場合は 0 を使用します。
27 または CHZN 面のチップ ゾーン。
28 または MCSD 機械的半径。値がゼロまたは正の数の場合、機械的半径ソルブは「固定」に設定されます。値が負の数の場合、機械的半径ソルブは「自動」に設定され、次の UPDATE キーワードで計算されます。
物理光学伝搬の設定。「[面のプロパティ] (Surface Properties)」を参照してください。
30 [物理光学] (Physical Optics) 設定の [光線を使用して次の面に伝搬] (Use Rays To Propagate To Next Surface)。true の場合は 1、false の場合は 0 を使用します。
31 [物理光学] (Physical Optics) 設定の [光線データを使用してビーム サイズを再スケールしない] (Do Not Rescale Beam Size Using Ray Data)。true の場合は 1、false の場合は 0 を使用します。
32 [物理光学] (Physical Optics) 設定の [角スペクトル伝搬を使用] (Use Angular Spectrum Propagator)。true の場合は 1、false の場合は 0 を使用します。
33 [物理光学] (Physical Optics) 設定の [シェーデッド モデルに ZBF を描画] (Draw ZBF On Shaded Model)。true の場合は 1、false の場合は 0 を使用します。
34 [物理光学] (Physical Optics) 設定の [パイロット ビーム パラメータを再計算] (Recompute Pilot Beam Parameters)。true の場合は 1、false の場合は 0 を使用します。
35 [物理光学] (Physical Optics) 設定の [屈折後に再サンプリング] (Resample After Refraction)。true の場合は 1、false の場合は 0 を使用します。
36 [物理光学] (Physical Optics) 設定の [自動で再サンプリング] (Auto Resample)。true の場合は 1、false の場合は 0 を使用します。
37 [物理光学] (Physical Optics) 設定の [新規 X サンプリング] (New X Sampling)。32 の場合は 1、64 の場合は 2 などを使用します。
38 [物理光学] (Physical Optics) 設定の [新規 Y サンプリング] (New Y Sampling)。32 の場合は 1、64 の場合は 2 などを使用します。
39 [物理光学] (Physical Optics) 設定の [新規 X 幅] (New X-Width)。アレイの X 方向の幅の新しい合計。
40 [物理光学] (Physical Optics) 設定の [新規 Y 幅] (New Y-Width)。アレイの Y 方向の幅の新しい合計。
41 [物理光学] (Physical Optics) 設定の [パイロット半径の出力] (Output Pilot Radius)。最適には 0、短い方には 1、長い方には 2、x には 3、y には 4、平面には 5、ユーザーには 6 を使用します。
42、43 それぞれ、[物理光学] (Physical Optics) 設定の [X 半径] (X-Radius) と [Y 半径] (Y-Radius)。
44 [物理光学] (Physical Optics) 設定の [X 軸基準を使用] (Use X-axis Reference)。true の場合は 1、false の場合は 0 を使用します。
コーティングの設定。「[コーティング] (Coating)」を参照してください。前述のコード 8 も参照してください。
50 層の乗数と屈折率のオフセットを使用。true の場合は 1、false の場合は 0 を使用します。
51 層の乗数の値。Value1 は新しい値です。Value2 は層番号です。
52 層の乗数のステータス。Value1 はステータスで、固定の場合は 0、変数の場合は 1、層 n からのピックアップの場合は n+1 を使用します。Value2 は層番号です。
53 層の屈折率のオフセットの値。Value1 は新しい値です。Value2 は層番号です。
54 層の屈折率のオフセットのステータス。Value1 はステータスで、固定の場合は 0、変数の場合は 1、層 n からのピックアップの場合は n+1 を使用します。Value2 は層番号です。
55 層の吸光率のオフセットの値。Value1 は新しい値です。Value2 は層番号です。
56 層の吸光率のオフセットのステータス。Value1 はステータスで、固定の場合は 0、変数の場合は 1、層 n からのピックアップの場合は n+1 を使用します。Value2 は層番号です。
面のティルトとディセンタのデータ。「[面のプロパティ] (Surface Properties)」の「[ティルト/ディセンタ] (Tilt/Decenter)」を参照してください。
60 または BOR 面の前で実行するティルトとディセンタの順番。ディセンタしてティルトの場合は 0、ティルトしてディセンタの場合は 1 を使用します。
61 または BDX 面の前で実行する X 方向ディセンタ。
62 または BDY 面の前で実行する Y 方向ディセンタ。
63 または BTX 面の前で実行する X 軸を中心としたティルト。
64 または BTY 面の前で実行する Y 軸を中心としたティルト。
65 または BTZ 面の前で実行する Z 軸を中心としたティルト。
66 または APU 面の後で実行するピックアップのステータス : 明示的に定義する場合は 0、現在の面のピックアップ/反転は 1/2、現在の面の 1 つ前の面のピックアップ/反転は 3/4、現在の面の 2 つ前の面のピックアップ/反転は 5/6、のようになります。
70 または AOR 面の後で実行するティルトとディセンタの順番。ディセンタしてティルトの場合は 0、ティルトしてディセンタの場合は 1 を使用します。
71 または ADX 面の後で実行する X 方向ディセンタ。
72 または ADY 面の後で実行する Y 方向ディセンタ。
73 または ATX 面の後で実行する X 軸を中心としたティルト。
74 または ATX 面の後で実行する Y 軸を中心としたティルト。
75 または ATZ 面の後で実行する Z 軸を中心としたティルト。
76

座標リターン ステータス。座標ブレーク面のみで有効です。なしの場合は 0、

方向のみの場合は 1、方向と XY の場合は 2、方向と XYZ の場合は 3 を使用します。

77 面への座標リターン。座標ブレーク面のみで有効です。
面の散乱データ。「[散乱] (Scattering) ([面のプロパティ] (Surface properties))」を参照してください。
80 散乱コードを設定します。なしの場合は 0、ランバーシアンの場合は 1、ガウシアンの場合は 2、ABg の場合は 3、DLL の場合は 4、BSDF の場合は 5、ABg ファイルの場合は 6 をそれぞれ指定します。
81 散乱フラクションを設定します。0.0 ~ 1.0 の範囲の値にする必要があります。
82 ガウシアン散乱シグマを設定します。
83 ABg ファイル名を設定します。
84 ユーザー定義散乱 DLL の名前を設定します。パラメータの設定については、コード 181 を参照してください。
85 ユーザー定義の散乱 DLL によって使用されるデータ ファイルの名前を設定します。
86 BSDF ファイル名を設定します。この値は、パスを含まない BSDF ファイルの名前にする必要があります (BrownVinyl.bsdf など)。
87

ABg ファイルのデータ ファイル名を設定します。この値は、パスを含まない ABGF ファイルの名前にする必要があります

(SampleABGF.abgf など)。

面の描画データ。「[描画] (Draw) ([面のプロパティ] (Surface properties))」を参照してください。
90 [この面に対する光線を非表示] (Hide Rays To This Surface) チェックボックスのステータスを設定します。オフの場合は 0、オンの場合は 1 です。
91 [この面に対する光線をスキップ] (Skip Rays To This Surface) チェックボックスのステータスを設定します。オフの場合は 0、オンの場合は 1 です。
92 [この面を描画しない] (Do Not Draw This Surface) チェックボックスのステータスを設定します。オフの場合は 0、オンの場合は 1 です。
93 [この面からのエッジを描画しない] (Do Not Draw Edges From This Surface) チェックボックスのステータスを設定します。オフの場合は 0、オンの場合は 1 です。
96 [エッジの描画] (Draw Edges As) のステータスを設定します。直角の場合は 0、テーパーの場合は 1、平坦の場合は 2 を使用します。
97 [ミラー基板] (Mirror Substrate) のステータスを設定します。なしの場合は 0、平面の場合は 1、曲面の場合は 2 を使用します。
98 ミラー基板の厚みの値を設定します。
ユーザー定義面の散乱 DLL のパラメータ。「[散乱] (Scattering) ([面のプロパティ] (Surface properties))」を参照してください。
181 ~ 186 ユーザー定義散乱の DLL パラメータ 1 ~ 6 を設定します。

通常、面のプロパティの変更では、後続の UPDATE (「UPDATE」を参照してください) を実行して、瞳位置、ソルブ、および正確な光線追跡に必要なその他のデータを更新する必要があります。UPDATE は、自動的には実行されません。これは、すべての SETSURFACEPROPERTY キーワードを実行してから UPDATE を 1 回だけ実行する方が早いためです。関数 SPRO は、非常によく似た構文および同一のコード値を使用して、その同じ値を「設定」するのではなく「取得」します。

例 :

! Set the glass type on surface 7 to BK7
SETSURFACEPROPERTY 7, GLAS, "BK7"
! Set the thickness of surface 2 to the thickness of surface 1
SETSURFACEPROPERTY 2, THIC, THIC(1)
! Set the value of parameter 4 on surface 11 to 7.3
SURP 11, PARM, 7.3, 4
 
[面タイプ] (Surface Type) 名前
標準 STANDARD
偶数次非球面 EVENASPH
奇数次非球面 ODDASPHE
近軸 PARAXIAL
近軸 XY PARAX_XY
バイコーニック BICONICX
トロイダル グレーティング TOROGRAT
3 次スプライン CUSPLINE
ホログラム 1 HOLOGRM1
ホログラム 2 HOLOGRM2
座標ブレーク COORDBRK
多項式 POLYNOMI
フレネル FRESNELS
ABCD ABCDSURF
別解偶数次 ALTERNAT
別解奇数次 ALTERNAO
回折グレーティング DGRATING
共役 CONJUGAT
ティルト面 TILTSURF
イレギュラ IRREGULA
分布 1 GRINSUR1
分布 2 GRINSUR2
分布 3 GRINSUR3
分布 4 GRINSUR4
分布 5 GRINSUR5
分布 6 GRINSUR6
分布 7 GRINSUR7
GRADIUM GRINSUR8
分布 9 GRINSUR9
分布 10 GRINSU10
分布 12 GRINSU12
再帰反射 RETROREF
トロイダル TOROIDAL
ゼルニケ フリンジ サグ FZERNSAG
ゼルニケ フリンジ位相 FZERNPHA
ゼルニケ標準サグ SZERNSAG
ゼルニケ標準位相 SZERNPHA
ゼルニケ環状位相 AZERNPHA
バイコーニック ゼルニケ BICONICZ
拡張多項式 XPOLYNOM
バイナリ オプティクス 1 BINARY_1
バイナリ オプティクス 2 BINARY_2
バイナリ オプティクス 3 BINARY_3
バイナリ オプティクス 4 BINARY_4
拡張 3 次スプライン XCUSPLIN
拡張非球面 XASPHERE
拡張奇数次非球面 XOSPHERE
不等間隔溝グレーティング VARLSGRT
楕円グレーティング 1 ELLIGRAT
楕円グレーティング 2 ELLIGRA2
スーパーコーニック SUPERCON
拡張フレネル XFRESNEL
シリンダ状フレネル CFRESNEL
グリッド サグ GRID_SAG
グリッド位相 GRID_PHA
一般化フレネル GEN_FRES
周期性 PERIODIC
トロイダル ホログラム TOROHOLO
大気屈折 ATMOSPHR
ゾーン プレート ZONEPLAT
Q タイプ非球面 QED_TYPE
ジョーンズ行列 JONESMAT
ゼルニケ環状標準サグ AZERNSAG
チェビシェフ多項式 CHEBYSHV
ブラック ボックス レンズ BLACKBOX
スライド SLIDESRF
ユーザー定義 USERSURF
複屈折入射 BIRE__IN
複屈折射出 BIRE_OUT
光学合成ホログラム OFABHOL1
放射状 NURBS RADNURBS
トロイダル NURBS TORNURBS
拡張トロイダル グレーティング TOROGRAX
放射状グレーティング RGRATING
奇数次コサイン ODDCOSIN
ノンシーケンシャル コンポーネント NONSEQCO
データ DATASURF
軸外コーニック フリーフォーム OFFAXISCF
Q タイプ フリーフォーム QFREEFORM

関連する関数 :

SPRO

関連キーワード :

SETSYSTEMPROPERTY、UPDATE

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