ホログラム面



このオブジェクトは、シーケンシャル面であるホログラム 1 およびホログラム 2 に類似した理想的な光学合成ホログラムです。このホログラムは面であり、円形またはユーザー定義の形状にすることができます。面の形状は、平面、球面、コーニック非球面、多項式非球面、またはコーニック非球面と多項式非球面の組み合わせにすることができます。「ホログラム レンズ」も参照してください。

この面の形状は、次のサグ式で定義されます。

ここで c は面の曲率、k はコーニック定数、r は半径座標、α項は非球面係数です。この面では、最小半径アパチャーと最大半径アパチャーの指定が両方ともサポートされているため、環状面を定義できます。偶数項と奇数項の両方を定義することに注意してください。最大で 225 個の項を使用できます。このオブジェクトの形状は非球面オブジェクトと同じです。

このオブジェクトは、[体積ホログラム?] (Volume Hologram?) パラメータを 1 に設定することで体積ホログラムとして使用することもできます。この設定は、光線の偏向には影響しませんが、効率の計算には使用できます。同様に、このオブジェクトのホログラムの厚みパラメータによってオブジェクトの幾何学的形状が変化することはなく、効率のみが変化します。ノンシーケンシャル体積ホログラム オブジェクトの詳細については「ホログラム レンズ」を参照してください。

ホログラム面の定義には、次の各パラメータを使用します (パラメータ 18 ~ 25 は、パラメータ 17 を 1 に設定した場合にのみ使用できます)。

パラメータ番号 説明 フェイス名 フェイス番号
1 曲率半径。この値がゼロの場合、曲率はゼロであると想定されます。 すべてのフェイス 0
2 コーニック定数、k。 すべてのフェイス 0
3 最大半径アパチャー (レンズ ユニット)。 すべてのフェイス 0
4 最小半径アパチャー (レンズ ユニット)。この値はゼロに設定できます。 すべてのフェイス 0
5 ~ 6 使用されません。 該当なし 該当なし
7 [ホロ タイプ] (Holo Type): 両方の光源が収束または発散する場合は 1、一方が収束し、他方が発散する場合は 2。詳細については「ホログラム 1」および「ホログラム 2」を参照してください。 すべてのフェイス 0
8 [回折次数] (Diffraction Order): [オブジェクト プロパティ] (Object Properties) の [回折] (Diffraction) タブで複数の次数を指定できます。「NSC オブジェクトでの回折」を参照してください。 すべてのフェイス 0
9 [構成波長] (Construction Wavelength): ホログラムの合成に使用される波長 (μm)。 すべてのフェイス 0
10 ~ 15 ホログラムの前側フェイスの頂点を基準とした、構成点の X、Y、Z の各座標値 (レンズ ユニット)。 すべてのフェイス 0
16 非球面展開で使用する非球面係数の数 (最大で 225 個)。この項が最高次のゼロ以外の係数以下である場合、光線追跡はより高速になります。 すべてのフェイス 0
17 [体積ホログラム?] (Volume Hologram?): 指定しない場合は 0、指定する場合は 1。 すべてのフェイス 0
18 ホログラムの厚み: 効率の計算でのみ使用 (光線追跡では使用しません)。 すべてのフェイス 0
19 ホログラムの外部で構成ビーム 1 に適用される屈折率、n1。 すべてのフェイス 0
20 ホログラムの外部で構成ビーム 2 に適用される屈折率、n2。 すべてのフェイス 0
21 ホログラムのエマルジョンの平均屈折率、n。 すべてのフェイス 0
22 屈折率の変調、dn。 すべてのフェイス 0
23 [収縮] (Shrinkage): 収縮がない場合は 0、それ以外の場合は厚みに対する収縮の比率。たとえば、0.98 は 2% の収縮に相当。 すべてのフェイス 0
24 屈折率のシフト量: 現像したエマルジョンの平均屈折率の変化量。 すべてのフェイス 0
25 [フレネルの考慮] (Consider Fresnel?): 考慮しない場合は 0、考慮する場合は 1。 すべてのフェイス 0
26 ~ 249 多項式展開のα非球面係数。 すべてのフェイス 0

フェイス番号 : すべてのフェイスはフェイス 0 になります。このオブジェクトではユーザー定義アパチャーを使用できます。

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