大気屈折
星や点光源を観測する際は地球大気による屈折効果が発生しますが、この面はその効果のシミュレーションに使用します。大気には、大きさは小さいもののゼロではない分散が存在し、この分散によって、入射波面に波長に依存するティルト項が発生します。OpticStudio は、以下の刊行物における説明に基づくモデルを使用します。
P. K. Seidelmann, Ed. 著、『Explanatory Supplement to the Astronomical Almanac』、3.281 項「Refraction - Numerical Integration」 (pp. 141-143、University Science Books, Mill Valley、1992 年)
C. Y. Hohenkerk、A. T. Sinclair 著『NAO Technical Note 63』、「Royal Greenwich Observatory (Science and Engineering Research Council)」 (1985 年)
モデルに与えられる 6 個のパラメータは次のとおりです。観測される光源の天頂角 (度)、観測者の標高 (m)、観測者の周囲温度 (K)、観測者の大気圧 (mb)、相対湿度 (0.0 ~ 1.0 の間の数値)、および観測者の緯度 (度)。観測される光源の天頂角 (度)、観測者の標高 (m)、観測者の周囲温度 (K)、観測者の大気圧 (mb)、相対湿度 (0.0 ~ 1.0 の間の数値)、および観測者の緯度 (度)。
OpticStudio は定義済みのすべての波長に関して大気屈折角をラジアン単位で計算し、その後すべての波長から主波長における屈折量を差し引きます。主波長は基準として使用します。主波長が基準として使用されないようにするには、[絶対値 ?] (Absolute ?) フラグを 1 に設定します。大気の屈折率は、OPD 収差図のプロットでは小さいティルトとして、横収差図のプロットでは倍率色収差と同様に主光線のわずかなオフセットとして現れます。すべての屈折は、y 方向にのみ生じると仮定します。
この面は、色の分離をモデル化します。大気乱流をモデル化するには、外部から提供されるデータ ファイルを含むグリッド位相面を使用します。グリッド位相面についての詳細は、「グリッド位相」を参照してください。
大気屈折面のパラメータ定義
パラメータ番号 | 定義 |
1 | 頂角 |
2 | 高さ |
3 | 温度 |
4 | 圧力 |
5 | 湿度 |
6 | 緯度 |
7 | [絶対値] (Absolute) |
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