主光線
ビネッティングがなく、収差が発生していない場合は、特定の視野点から入射瞳の中心を通って像面に到達する光線を主光線と定義します。ビネッティングも収差もなければ、入射瞳の中心を通るあらゆる光線は、絞りの中心と射出瞳の中心も通ります。
ビネッティング ファクタを使用している場合は、ビネッティングのある瞳の中心を通る光線を主光線と見なします。したがって、この場合は主光線が絞りの中心を通らないこともあります。
瞳収差が発生している場合 (実際、ほぼすべての場合に瞳収差は発生します)、レイ エイミングが無効であれば主光線は近軸入射瞳の中心を通り、レイ エイミングが有効であれば絞りの中心を通りますが、両方の中心を主光線が通ることは一般的にありません。
瞳のディセンタが発生するようなビネッティング ファクタを指定している場合は、レイ エイミングが無効であれば主光線はビネッティングのある入射瞳の中心を通り、レイ エイミングが有効であればビネッティングのある絞り面の中心を通ります。
一般的に適用する規則では、主光線はビネッティングのある瞳の中心を通り、中心光線はビネッティングのない絞りの中心を通ります。OpticStudio では中心光線を使用しません。ほとんどの計算では、主光線またはセントロイドを基準としています。一般的には、主光線基準よりもセントロイド基準の方が優れています。セントロイド基準は、実際に像面を照らすすべての光線による集約効果に基づいており、特別に選択した 1 つの光線のみを基にしたものではないからです。