[ユーザー入力] (User Inputs)
光学系の公称性能値から、どの程度の変動を許容するかを、[ユーザー入力] (User Inputs) で宣言します。その入力値に基づいて、変換後の ZBD ファイルによる性能とレンズ ファイルによる性能を比較したうえで、ZBD ファイルを OpticsBuilder に渡します。また、機械設計部門でも、性能目標の基準値として、これらの値を Creo で使用します。
[ファイル読み込み] (File Loading): ノンシーケンシャル光線追跡の設定を選択します。この光線追跡を ZBD ファイルに保存し、Creo に読み込みます。[読み取り専用] (Read-only) チェックボックスをチェックしていると、OpticsBuilder では ZBD ファイルを編集できませんが、CAD ツールを使用すれば変更できます。[絞り面を明確なアパチャーに変換] (Convert STOP Surface to Hard Aperture) チェックボックスをチェックしていると、レンズ データ エディタで選択した絞り面が環状オブジェクトに変換されます。チェックボックスを選択して実行する解析の詳細については「散乱」および「光線分割」を参照してください。
[許容 デルタ] (Allowable Deltas): 作成プロセスで使用する解析光線の本数を選択します。スポット サイズに許容する変更量 (µm) を選択します。スポット サイズが変化する代表的な原因のいくつかを「変換誤差」で紹介しています。ビーム遮蔽量に対する許容値を選択します。ビーム遮蔽量は、追加した機械パッケージによって発生する可能性があるエネルギー損失に対する許容量を表します。最後に、像への迷光混入量に対する許容値を選択します。この値は、迷光またはゴースト光線に起因してディテクタ上で検出される、好ましくないあらゆる光束を表します。
[部品サポート] (Component Support): ZBD ファイルを読み込む CAD ソフトウェアを選択します。
[幾何光学的 MTF] (Geometric MTF): ZBD ファイルに MTF データを出力するかどうかを選択します。サンプリングの最大頻度を選択します。シーケンシャル モードから変換する場合は、サンプリング点の数も選択できます。
[クリティカル光線追跡] (Critical Ray Trace): クリティカル光線の位置と角度の変化量に対する許容値を選択します。[位置の公差] (Position Tolrerance) は、元のファイルにある光線の到達位置と、コピーしたファイルにある到達位置との差に対する最大許容値を表します。位置はレンズ ユニットの単位で設定します。[角度の公差] (Angle Tolerance) は、目標とする光線ベクトルと実際の光線ベクトルが成す角度に対する最大許容値を表します。値は度の単位で設定します。
[準備] (Prepare): このボタンをクリックすると、ZBD 形式へのファイル変換処理が始まります。
[中断] (Terminate): ZBD ファイルの作成プロセスを中断するボタン。
[ノンシーケンシャル ファイルを開く] (Open Non-Sequential File): 変換が失敗または中断したときに表示されるボタン。得られたノンシーケンシャル ファイルを開いて、その状態を確認できます。
[詳細] (More): 変換の基準を確認できます。元のファイルと変換後のファイルによるスポット サイズを、視野ごとにグラフィック表示で比較できます。[オブジェクト診断] (Object Diagnostic) には、変換できなかったオブジェクトの一覧が表示されます。
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