分布 6
この面は、次式で求められる屈折率の材料を媒質とする標準面と同じ形状を備えています。
nx 値は、次式から計算されます。
n0、n1、n2、n3 についても同一の式 (A、B、C、D の値は異なる) であり、λ の単位はマイクロメートルではなくナノメートルを使用します。
分散データは、ユーザー定義であり、GLC.DAT と呼ばれる ASCII ファイルに保存されます。このファイルは、フォルダ <glass> (「[フォルダ] (Folders)」を参照) に保存されます。ファイルの最初の行は、次の形式のファイルのバージョン形式指定子です。
VERSION N
ここで、N はファイル形式のバージョン数で、現在は 1 です。OpticStudio は、バージョン数が省略されている旧式の GLC データ ファイルを読み込みますが、作製される新しいファイルまたは追加されるデータには現在のバージョン数と形式が使用されます。残りの行は、次の形式で各材質の名前とデータを定義する 21 行から成るブロックです。
NAME A0 B0 C0 D0 A1 B1 etc... ending with D4
ブロックの最初の行は材質の名前であり、これは 10 文字未満の任意の名前です (スペースや引用符などの特殊文字は使用できません)。次の 20 行は、n0 ~ n4 の A、B、C、D の各値です。空白の行やコメントは認められません。OpticStudio は GLC.DAT ファイルに最大 25 の異なる材質に関するデータを読み込むことができます。
供給される GLC.DAT ファイル内の分散データは、NY 州ロチェスターの Gradient Lens Corporation (GLC) 社 ((716) 235-2620) より提供されました。材質の特性に関する詳細な情報については、GLC 社までご連絡ください。GLC により提供されるすべての材質が、GLC.DAT ファイルに含まれているわけではありません。含まれている材質は、ARS10、ARS20、ARS27、および ARS31 です。
分布 6 面の材質を使用するには、面タイプを分布 6 に変更した後に、レンズ データ エディタのガラス列に適当な材質名を入力します。
最大ステップ サイズΔt によって、光線追跡の計算速度と精度のトレードオフが決まります。詳細は、「GRIN 面の最大ステップ サイズの説明」を参照してください。また、「GRIN 面に続く面の制約」も参照してください。
分布 6 面のパラメータ定義
パラメータ番号 | 定義 |
1 | Δt |
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