GETMTF

現在ロードされているレンズ ファイルのタンジェンシャルおよびサジタル MFT、実数部分、虚数部分、位相、または矩形波応答データを計算し、そのデータをベクトル配列のいずれか (VEC1、VEC2、VEC3、または VEC4) に配置します。

構文 :

GETMTF freq, wave, field, sampling, vector, type
 

説明 :

  • freq 引数は、MTF 単位の目的の空間周波数です (「[MTF 単位] (MTF Units)」を参照)。周波数がゼロより小さいか、カットオフ周波数より大きい場合、GETMTF はゼロを返します。
  • wave は計算に使用する波長番号に対応する整数です。ゼロの値は、多色計算を示します。
  • field は、1 から視野の最大番号までの範囲の整数とする必要があります。value は、使用する視野の位置を示します。
  • sampling は、1 (32 x 32)、2 (64 x 64)、3 (128 x 128) ... で、最大 2048 x 2048 までとなります。
  • vector 引数は、1 ~ 4 の整数値とし、データを配置するベクトル配列を指定します。
  • type 引数は、データ タイプを示します。
  • 1: MTF
  • 2: 実数部分
  • 3: 虚数部分
  • 4: 位相 (ラジアン単位)
  • 5: 矩形波 MTF

有効範囲外の引数については、代わりに受け入れられる最も近い値が使用されます。

この計算では、高速でまばらなサンプリングによる積分方法を使用して MTF を求めます。つまり、ある特定の点で複素瞳関数 (射出瞳での複素波面) の自己相関として MTF 値を計算します。GETMTF で使用する高速なサンプリング方法は、MTF 解析機能とは直接関連していません。GETMTF で使用する計算方法は、必要とする空間周波数が 1 つのみなので、解析機能で使用するアルゴリズムとは異なり、それよりもはるかに高速であることが普通です (MTFA オペランドで Grid パラメータも参照してください)。

データは、次のフォーマットでベクトル配列のいずれかに返されます。

  • ベクトル位置 0: タンジェンシャル応答
  • ベクトル位置 1: サジタル応答

例 :

 
! This macro computes the T & S response at 30 lp/mm
! for the currently loaded lens, polychromatic,
! at the maximum defined field,
! and a 32x32 grid density (sampling = 1).
! Data will be placed in vector 1.
! This is all it takes to get the data: 
GETMTF 30, 0, NFLD(), 1, 1, 1
PRINT "Tangential response:", vec1(0)
PRINT "Sagittal response :", vec1(1)

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