[波長シフト] (Wavelength Shift)
[波長シフト] (Wavelength Shift) コントロールによって、バルク散乱発生時の波長遷移を定義できます。この機能は、おもに蛍光をモデル化するときに使用します。光線がバルク散乱できる回数を制御する方法については、「[オブジェクト プロパティ] (Object Properties)」の「[光源] (Sources)」のセクションを参照してください。

この定義で使用する構文は「in, out, prob」です。「in」は入射光線の波長番号、「out」は射出光線の波長番号、「prob」は、この波長変化が「in」の波長の光線追跡で発生する相対確率です。セミコロンを区切り文字として、複数の遷移を定義できます。 確率の値は、同じ入射波長に対して定義された他の波長シフトと比べたときの相対値に過ぎません。 また、システム波長以外の光源色モデルを使用する場合、波長シフトは使用できません。
いくつか入力例を示します。
- 例 1 : 単一の入射波長 (#1) が他の単一の波長 (#2) にシフトする場合 : "1,2,1.0"
- 例 2 : 単一の入射波長 (#3) が、相対確率 6.0 で波長 #4 に、または相対確率 1.5 で波長 #5 にシフトする場合 : "3, 4, 6.0; 3, 5, 1.5"
- 例 3 : 単一の入射波長 (#1) が散乱するとき、その 50% で波長 #2 に、40% で波長 #3 にシフトし、残りの 10% では入射波長を維持する場合 : "1, 2, 50.0; 1, 3, 40.0; 1, 1, 10.0"
- 例 4 : 波長 #2 および #3 が両方とも 100% の確率で波長 #5 にシフトする場合 : "2, 5, 1.0; 3, 5, 1.0"
- 例 5 : 波長 #1 が波長 #2 にシフトし、波長 #2 が再度バルク散乱した場合、50% の確率で #4 に、50% の確率で #5 にシフトする場合 : "1, 2, 1.0; 2, 4, 50.0; 2, 5, 50.0"
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