ビネッティング

システム エクスプローラの [視野] (Fields) → [設定] (Settings) のセクションおよび視野データ エディタのツールバーには、下図のように [ビネット設定] (Set Vignetting) と [ビネットのクリア] (Clear Vignetting) の機能が用意されています。





[ビネット設定] (Set Vignetting) 現在のレンズ データに基づき、各視野のビネッティング ファクタを再計算します。ビネッティング ファクタ (VDX、VDY、VCX、VCY) は、さまざまな視野位置で見かけ上の入射瞳のサイズと位置を記述する係数です。これらのビネッティング ファクタは、光学系にビネッティングがない場合にはゼロのままとします。  ファクタについては、[ビネッティング ファクタ] (Vignetting factors) の [規則と定義] (Conventions and Definitions) に説明があります。ビネット設定アルゴリズムは、瞳の上端、下端、左端、および右端の 4 本のマージナル光線は各面のアパチャー内を通るように、ビネッティング ディセンタと圧縮率を推定します。主波長のみが使用されます。

[ビネットのクリア] (Clear Vignetting) ビネッティング ファクタをデフォルト値のゼロに戻します。

アルゴリズムは、瞳を通る光線のグリッドを立ち上げることにより開始します。面アパチャーを備えた各面で、光線は指定のアパチャー内を通過するかどうか検査されます。その後、すべての面を通るすべての光線を使用して、ビネッティングされない瞳のセントロイドが計算されます。そして、約 0.001% の精度の反復手法を使用して、ビネッティングされない瞳のエッジが計算されます。

このアルゴリズムがすべての場合に有効であるわけではありません。ビネット設定アルゴリズムがうまく作用しないシステムの場合、ビネッティング ファクタを手動で調整する必要があります。ビネット設定アルゴリズムの精度は、いくつかのマージナル光線を追跡することで試験することができます。

規則と定義」の「ビネッティング ファクタ」を参照してください。

次へ :