公差解析オペランド

公差解析オペランドは、4 文字のニーモニックからなります。たとえば、TRAD は、公差半径 (Tolerance Radius) を表します。ニーモニックには、Int1、Int2、Int3 と略称された 3 つの整数値が関連付けられており、公差が適用される 1 つ以上のレンズ面を特定します。次の表で示されているとおり、一部の公差解析オペランドでは、面番号を定義する以外の目的で Int 番号が使用されています。

各公差解析オペランドには、最小値と最大値もあります。これらの値は、公称値からの、許容されている最大変更を表します。各オペランドには、オプションのコメントを入力するためのスペースも設けられています。これにより、公差セットの判読がより容易になります。次の表には、使用可能な公差解析オペランドが列挙されています。その詳細については、後述します。

公差解析オペランドのサマリー

ISOA ピーク- バレーのパワーの公差

ISOB ピーク‐ バレーのイレギュラリティ合計に対する公差

ISOC ピーク- バレーの回転対称イレギュラリティ (RSI)

ISOD RMS 全体のイレギュラリティ

TRAD 面の曲率半径の公差 (レンズ ユニット)

TCUR 面の曲率の公差 (/レンズ ユニット)

TFRN 面の曲率半径の公差 (フリンジ数)

TTHI 厚みまたは位置の公差 (レンズ ユニット)

TCON コーニック定数の公差 (無次元)

TSDI クリア半径または半径の公差 (レンズ ユニット)

TSDR 標準面の半径方向ディセンタの公差 (レンズ ユニット)

TSDX 標準面の x 方向ディセンタの公差 (レンズ ユニット)

TSDY 標準面の y 方向ディセンタの公差 (レンズ ユニット)

TSTX x 軸を中心とした標準面のティルトの公差 (度)

TSTY y 軸を中心とした標準面のティルトの公差 (度)

TIRX x 軸を中心とした標準面のティルトの公差 (レンズ ユニット)

TIRY y 軸を中心とした標準面のティルトの公差 (レンズ ユニット)

TIRR 標準面のイレギュラリティの公差

TEXI ゼルニケ フリンジ多項式を使用した面のイレギュラリティの公差

TEZI ゼルニケ標準多項式を使用した面のイレギュラリティの公差

TPAI 面のパラメータ値の逆数の公差

TPAR 面のパラメータ値の公差

TIND 面の屈折率の公差

TABB 面のアッベ数の公差

TCMU 面のコーティング乗数の公差

TCIO 面のコーティング屈折率のオフセットの公差

TCEO 面のコーティング吸光率のオフセットの公差

TEDR エレメントの半径方向ディセンタの公差 (レンズ ユニット)

TEDX エレメントの x 方向ディセンタの公差 (レンズ ユニット)

TEDY エレメントの y 方向ディセンタの公差 (レンズ ユニット)

TETX x 軸を中心としたエレメントのティルトの公差 (度)

TETY y 軸を中心としたエレメントのティルトの公差 (度)

TETZ z 軸を中心としたエレメントのティルトの公差 (度)

TARR 半径方向ロール角の公差 (度)

TARX x 方向ロール角の公差 (度)

TARY y 方向ロール角の公差 (度)

TRLR 半径方向ロール (TIR) の公差 (レンズ ユニット)

TRLX x 方向ロール (TIR) の公差 (レンズ ユニット)

TRLY y 方向ロール (TIR) の公差 (レンズ ユニット)

TUDX ユーザー定義の x 方向ディセンタの公差 (レンズ ユニット)

TUDY ユーザー定義の y 方向ディセンタの公差 (レンズ ユニット)

TUTX x 軸を中心としたユーザー定義のティルトの公差 (度)

TUTY y 軸を中心としたユーザー定義のティルトの公差 (度)

TUTZ z 軸を中心としたユーザー定義のティルトの公差 (度)

TNPS NSC オブジェクト位置の公差 

TNPA NSC オブジェクト パラメータ データ の公差

TMCO マルチコンフィグレーション エディタ値の公差

CEDV 追加データ値をコンペンセータとして設定。CEDV は廃止され、CPAR に置き換えられました。

CMCO マルチコンフィグレーション値をコンペンセータとして設定

COMM 公差解析出力レポートにコメントを出力

COMP 厚み、半径、またはコーニックのコンペンセータを設定

CPAR パラメータをコンペンセータとして設定

SAVE エディタで前の行に記述された公差の評価に使用したファイルを保存

SEED MC 解析用にランダム数ジェネレータをシード。ランダム数を指定する場合は、0 を選択します。

STAT モンテカルロ解析で「実行中」に使用する統計を定義

TWAV オペランドのテスト波長をフリンジ数で設定

公差解析オペランドの詳細な説明については、次のセクションを参照してください。

次へ :