システム ビューア



システム ビューアには、フィッティングしたマルチフィジックス データによって発生した面変形と光学プロパティの変化が光学系全体規模で表示されます。この FEA データは、単一のウィンドウの中で光学系全体にオーバーレイ表示されます。表示される情報は、[描画モード] (Draw Mode) 設定で変更できます。すべての描画モードですべてのコントロールを利用できるわけではありません。

[第一面] (First Surface) : 表示する最初の面を選択します。

[最終面] (Last Surface) : 表示する最後の面を選択します。

[データ タイプ] (Data Type) 光学系に表示するデータのタイプを次のオプションから選択します。この選択によって、使用できる描画モードとデータ ビジュアライゼーションが変化します。

  • [変形] (Deformations)

  • [温度] (Temperature)

  • [屈折率の変化] (Change in Index)

  • [屈折率] (Index)

  • [応力] (Stress)
[データ可視化] (Data Visualization) 光学系にデータを表示する方法を選択します。選択できるオプションは、[データ タイプ] (Data Type) で選択した値によって異なります。
  • [データ タイプ] (Data Type) が [変形] (Deformations) の場合、データは変形の大きさとして可視化されます。
  • [データ タイプ] (Data Type) が [ダイレクト屈折率] (Direct Index) の場合、屈折率が直接表示されます。
  • [データ タイプ] (Data Type) が [温度] (Temperature) の場合、屈折率または屈折率の変化 (フィッティングしたデータがない光学系エレメントを基準にする) のどちらかを選択できます。
  • [データ タイプ] (Data Type) が [応力] (Stress) の場合、ユーザーは レンズ リターダンス (OPD)、レンズ リターダンス (位相シフト)、ポイント リターダンス (OPD)、ポイント リターダンス (位相シフト)、屈折率、または屈折率の変化から選択できます。

注:

  • OPD は、リターダンスにおける光路差を指し、ナノメートル単位で与えられます。位相シフトはラジアン単位で表示されます。(OPD は 2π/λ を掛けることで位相シフトに変換できます)。
  • 応力複屈折の計算では、レンズ リターダンスとは、波面が光学部品を通過した後の累積リターダンスを指し、光学要素の背面に表示されます。ポイント リターダンスとは、光線追跡中の各ステップで計算される微小リターダンスのことで、nm/mm (または rad/mm) で表されます。そのため、体積全体に表示されます。
  • 応力複屈折の影響は光線の方向に依存します。そのため、効果は設定で選択したフィールドのビームのフットプリント内にのみ表示されます。応力データセットがアパチャー全体をカバーしていない場合、ポイント リターダンスはレンズの体積よりも小さく表示されます。

例 : レンズを通過する光線のフットプリントは、有効アパーチャよりも小さくなります。応力複屈折効果は、光線方向情報が存在する場合にのみ計算でき、その結果、レンズよりも小さい体積が生成されます。

[描画モード] (Draw Mode) 光学系に関して表示される情報を選択します。選択できるオプションは、[データ タイプ] (Data Type) で選択した値によって異なります。表示できる情報は次のとおりです。

  • [モデルのみ] (Model Only) : 情報は表示されず、モデルのみが表示されます。

  • [デフォーメーション マップとデフォーメーション ベクトル] (Deformation Map & Vectors) : 変形マップと変形ベクトルの両方が光学系に表示されます。

  • [デフォーメーション マップ] (Deformation Map) : 変形ベクトルから計算され、光学系に表示された変形の大きさ。変形の大きさ R は、X 方向、Y 方向、Z 方向の変形ベクトルから次のように計算できます。.

  • [デフォーメーション ベクトル] (Deformation Vectors) : 変形の大きさと方向を表すベクトルが光学系に表示されます。

  • [屈折率のボクセル] (Index Voxel) : 屈折率。または、FEA/CFD データセットの体積データに起因する屈折率の変化。光学体積の周囲に 3D ボクセルとしてデータが表示されます。

  • [屈折率の点クラウド] (Index Point Cloud) : 屈折率。または、FEA/CFD データセットの体積データに起因する屈折率の変化。光学体積の周囲で均一にサンプリングした点のクラウドとしてデータが表示されます。

  • [屈折率の平面] (Index Plane) : 屈折率。または、FEA/CFD データセットの体積データに起因する屈折率の変化。光学体積の 3 つの断面としてデータが表示されます。

[レンダリング モード] (Rendering Mode) 光学面のレンダリング モードを選択します。

[ベクトルのスケール] (Vector Scale) ベクトルの表示サイズを調整します。

[ピクセル密度] (Pixel Density)/[ボクセル密度] (Voxel Density) ボクセルのセルの数または点クラウドの点の数を制御します。

[ポイントサイズ] (Point Size) フィッティングしたデータ ポイントの表示サイズを調整します。

[波長] (Wavelength) どの波長で屈折率データを表示するかを選択します。システム エクスプローラ[波長] (Wavelength) で指定した波長から選択できます。

[フィールド] (Field) 複屈折効果を視覚化するフィールドを選択します。フィールド選択は、[データ タイプ] (Data Type) ドロップダウン メニューで [応力] (Stress) が選択されている場合にのみ有効になります。

[オパシティ] (Opacity) 面やレンズを表示する不透明度 (オパシティ) を調整します。

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