[レンズのスケーリング] (Scale Lens)


[レンズのスケーリング] (Scale Lens) ツールは、[設定] (Setup) タブの [システム] (System) セクションにあります。
この機能は、指定した係数でレンズ全体のスケーリングを行います。これは、たとえば既存の設計の新しい焦点距離への縮尺に便利です。波長はスケーリングされません。レンズのスケーリングを行う機能を使用して、mm からインチへ、またはその他の種類の組み合わせへ単位を変更することもできます。

設定 :
[係数によるスケーリング] (Scale by factor) これを選択すると、倍率が直接入力されます。
[第一面] (First Surface) [係数によるスケーリング] (Scale by factor) を選択した場合の対象範囲にある最初の面。
[最終面] (Last Surface) [係数によるスケーリング] (Scale by factor) を選択した場合の対象範囲にある最後の面。
[単位によるスケーリング] (Scale by units) これを選択すると、選択した単位によりレンズが変換されます。
データのスケーリングは、データの測定単位に基づき実行されます。倍率が X の場合、長さのレンズ ユニットの単位で測定されるデータは係数 X によりスケーリングされます。レンズ ユニットの二乗の単位で測定されるデータ (平方ミリメートルなど) は、X の二乗でスケーリングされます。偶数次非球面の多項式の係数など、一部の多項式の係数は、項ごとに異なる単位を含んでおり、OpticStudio ではデータのスケーリング時にこれを考慮します。コーニック定数などの他のパラメータは無次元なため、スケーリングは行われません。
一般的に、OpticStudio では、レンズ データ エディタとノンシーケンシャル コンポーネント エディタに記述されたすべてのレンズ データが正確にスケーリングされます。OpticStudioまた、メリット ファンクション エディタ、マルチコンフィグレーション エディタ、さらに公差解析データ エディタ内のほぼすべてのデータも正確にスケーリングします。
OpticStudio は、スケーリングが適切であったとしても、一部の種類のデータのスケーリングは行いません。この例外は、マルチコンフィグレーション オペランド PRAM および NPAR などのデータ項目であり、これらは、面またはオブジェクトの全般的なパラメータ データまたはユーザー定義 DLL の面またはオブジェクトのパラメータ データを変更します。これらのデータ項目は、必要に応じて手動でスケーリングするものとします。さらに、OpticStudio は CAD パート オブジェクトまたは CAD アセンブリ オブジェクトのサイズのスケーリングを行いません。これらのオブジェクトのスケーリングは、必要に応じて元の作成プログラムで行うものとします。
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