NSTR2
ZRD ファイルと PAF ファイル (またはそのいずれか) にデータを保存する機能を使用してノンシーケンシャル追跡を開始します。
構文 :
NSTR surf, source, split, scatter, usepolar, ignore_errors, random_seed, save, savefilename, filter, zrd_format, savepaths, pathfilename
説明 :
surf は、ノンシーケンシャル面の番号を示す整数値です。プログラム モードをノンシーケンシャルに設定している場合は 1 を使用します。source は、目的の光源のオブジェクト番号を表します。source にゼロを指定すると、すべての光源が追跡されます。split にゼロ以外の値を指定すると光線分割が有効になり、ゼロを指定すると無効になります。scatter にゼロ以外の値を指定すると散乱が有効になり、ゼロを指定すると無効になります。usepolar にゼロ以外の値を指定すると偏光が使用され、ゼロを指定すると使用されません。分割が有効になると、偏光が自動的に選択されます。ignore_error にゼロ以外の値を指定するとエラーが無視されます。ゼロを指定した場合は、光線エラーが発生するとノンシーケンシャル追跡とマクロ実行が中止され、エラーが報告されます。
save、savefilename、zrd_format は、ZRD ファイル、DAT ファイル、または SDF ファイルへのデータ保存を指定します。save を省略するかゼロを指定した場合は、savefilename、filter、zrd_format の各引数を指定する必要はありません。save にゼロ以外の値を指定すると、光線がファイルに保存されます。保存されたデータ ファイルには savefilename で指定した名前が割り当てられます。このファイルの命名規則と保存先フォルダは、「ファイルへの光線データの保存」の説明にある規則およびフォルダと同じです。savefilename には拡張子を指定する必要がありますが、パスは指定しないようにします。ZRD ファイルの場合、zrd_format の値として、非圧縮完全データを保存するには 0、圧縮基本データを保存するには 1、圧縮完全データを保存するには 2 をそれぞれ指定します。ZRD 形式の詳細については「光線データベース (ZRD) ファイル」を参照してください。
savepaths と pathfilename は、PAF ファイルの保存を制御します。その指定方法は、上記の save 引数と savefilename 引数に類似しています。savepaths にゼロ以外の値を指定すると、pathfilename で指定した名前の PAF ファイルに光線が保存されます。savefilename で指定するファイル名の文字列の末尾には拡張子 .paf を指定する必要があります。
save または savepaths のどちらかがゼロではない場合、オプションの filter 名には、フィルタを指定する文字列変数、または二重引用符で囲んだリテラルのフィルタ文字列を指定します。フィルタを使用しない場合は、「""」のように二重引用符のペアによる空文字列を指定します。"".フィルタ文字列の詳細については「フィルタ文字列」を参照してください。
NSTR2 では、すべてのオブジェクトが確実に正しく読み込まれて更新されるように、光線追跡の前に必ず UPDATE が呼び出されます。
関連する関数 :
NSTR
NSDD
例 :
NSTR2 1, 0, 0, 0, 0, 1, 0, 1, "saverays.ZRD", "h2", 0, 1, "saverays.PAF"
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