[材料] (Material)
各面に使用される材質は通常、レンズ データ エディタの [材料] (Material) 列にガラス名を入力することにより指定します。入力するガラス名は、現在ロードしているガラス カタログのうちの 1 つとします。デフォルトのカタログは「Schott」カタログですが、他のカタログも使用できます。
複数のガラス カタログを使用したり、ガラス カタログをレビュー、編集、または追加したりするには、「材質カタログの使用」を参照してください。特定の面をミラーに指定するには、ガラス名「mirror」を使用します。
面またはオブジェクトの材料タイプが「MIRROR」でコーティングが指定されていない場合、その面には屈折率が 0.7 - 7.0i の厚いアルミニウム層がコーティングされていると見なされます。このアルミニウム層は、光が一切透過しない十分な厚さを持つものとします。これは、コーティングされていないミラー面は反射率が 1 未満であることを意味します。なお、その正確な値は光線の偏光状態で決まります。
新しいガラスを入力する場合に、ガラス名に追加できるオプションの「/P」コマンドがあります。このオプションを使用すると、OpticStudio は面の前および/または後ろの曲率を変更して、レンズ エレメントで一定の屈折力を維持しようとします。たとえば、ガラス タイプが既に BK7 である場合、「SF1/P」という新しいガラス タイプの入力によりガラス タイプが SF1 に変わり、一方で、一定の屈折力を維持するために面と後ろの面の曲率半径が調整されます。OpticStudio では、前部と後部の頂点屈折力の他に、レンズの厚みによるエレメントの屈折力補正を考慮します。アルゴリズムにより、レンズが空気中にある場合の前部と後部の曲率が調整されます。前面または後面のいずれかが別のガラス エレメントに隣接する場合、空気に隣接する曲率のみが調整されます。
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