イレギュラ

イレギュラ面は標準面の形状 (平面、球面、またはコーニック) で、ディセンタ、ティルト、球面収差、非点収差、コマ収差における追加の非球面偏差があります。この面タイプは主に、標準形状面のイレギュラリティをモデル化するために、公差解析アルゴリズムによって使用されます。面のサグは、以下の式で求められます。

ここで、

rmax はレンズの最大放射開口で、面のクリア半径または半径値で定義します。係数 Zs、Za、Zc はそれぞれ、最大半径アパチャーにおける球面収差、非点収差、コマ収差をレンズ ユニットで表しています。非点収差とコマ収差は、y 軸に対して θ の角度 (度数) を作る線の方向を向きます。

前述の式の x および y 座標は、X ディセンタ、Y ディセンタ、X 軸のティルト、Y 軸のティルトの値によって定義される、ディセンタおよびティルトされた座標系にあるものです。ディセンタの単位はレンズ ユニット、ティルトの単位は度数です。ティルトとディセンタの値は、このセクションで定義した座標ブレーク面とまったく同様に機能しますが、光線が面まで追跡された後、ティルトとディセンタは解除されます。光線追跡は、次のアルゴリズムに沿って実行されます。

面がディセンタされ、x 軸に対してティルトされ、y 軸に対してティルトされます。

光線が面まで追跡されます。

面の y 軸のティルトが解除され、次に x 軸のティルトが解除され、ディセンタが解除されます。

イレギュラ面は最初の 7 つのパラメータを使用して、ディセンタ、ティルト、Z 係数を定義し、8 番目のパラメータを使用して角度を定義します。係数はすべてレンズ ユニットで測定されますが、ティルト角のみは度数で測定されます。

イレギュラ面のパラメータ定義

パラメータ番号 定義
1 Decenter X
2 Decenter Y
3 X 軸のティルト
4 Y 軸のティルト
5 Zs
6 Za
7 Zc
8 θ

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