六極リング
OpticStudio では、スポット ダイアグラムなど、頻繁に使用する計算で光線パターンが自動的に選択されることが普通です。光線パターンとは、入射瞳上での光線群の配置です。六極パターンは、光線群の回転対称分布を実現する手段です。中央の光線を囲む光線リングの数で六極パターンを記述します。1 番目のリングは、入射瞳の周囲に 60°の間隔で並んだ 6 本の光線で構成され、その 1 番目の光線は 0°の位置 (入射瞳の x 軸上) にあります。2 番目のリングは 12 本の光線で構成されます (ここまでの光線の総数は、リング 0 に該当する中央の光線を含めて 19 本です)。3 番目のリングは 18 本の光線で構成されます。以降の各リングは、その前のリングにある光線数よりも 6 本多い光線で構成されます。
サンプリング パラメータの指定を必要とする多くの機能 (スポット ダイアグラムなど) では、光線数を容易に指定できる手段として六極リングの数を使用します。六極サンプリング密度が 5 であっても、使用する光線が 5 本であるということではありません。サンプリング密度が 5 の場合、光線数は 1 + 6 + 12 + 18 + 24 + 30 で 91 本になります。