[ハンマー最適化] (Hammer Optimizer)





[ハンマー最適化] (Hammer Optimizer) は、[最適化] (Optimize) タブの [グローバル最適化] (Global Optimizers) にあります。この機能は、評価関数が局所的に最小値にならないように、設計の反復最適化を自動化します。



詳細については、「最適化の概要」の「ハンマー最適化アルゴリズム」を参照してください。

設定 :

[アルゴリズム] (Algorithm) DLS (減衰最小二乗法) または OD (直交降下法) を選択します。大半の結像光学系では DLS アルゴリズムが適しています。OD は、照明光学系など、ノイズが多く、精度が低い評価関数に適しています。詳細については、「最適化の実行」を参照してください。

[コア数] (# of Cores) 最適化タスクの分散先とするコアの数を選択します。CPU が 1 つのみのコンピュータでも、複数の CPU を指定できます。この場合、1 つの CPU 上で複数のタスクが時分割処理によって実行されます。デフォルトの設定は、オペレーティング システムで検出されたプロセッサ数です。

[自動更新] (Auto Update) チェックしておくと、それまでより優れた評価関数が見つかるたびに、開いているすべてのウィンドウが更新されます。更新中のユーザー インターフェイスの応答性を維持するために、ウィンドウの最高更新頻度は 5 秒に 1 回になっています。

[開始] (Start) ハンマー最適化のループを開始します。ハンマー最適化では、レンズを取得し、調整と最適化によってそのレンズを十分に改善します。レンズは、改善されるたびにディスクの一時ファイルに保存されます。

[自動] (Automatic) 従来のローカルな減衰最小二乗法 (DLS) 最適化または直交降下法 (OD) 最適化を呼び出し、自動モードで実行します。レンズを最適化していない段階で、先にレンズを最適化してからハンマー最適化を呼び出す場合に効果的です。

[停止] (Stop) ハンマー最適化を終了します。

[終了] (Exit) [ハンマー最適化] (Hammer Optimization) ダイアログ ボックスを閉じます。最適化の実行中は [終了] (Exit) が有効になりません。有効になっている [終了] (Exit) を選択すると、ダイアログ ボックスが閉じ、現時点の最適化で得られた値で光学系が更新されます。

[保存] (Save) 現在の設定を OpticStudio のコンフィグレーション ファイルに保存します。

[読み込み] (Load) 保存されているコンフィグレーションをロードします。

[リセット] (Reset) 設定をデフォルトの値に復元します。

[ハンマー最適化] (Hammer Optimization) 画面には、開始時の評価関数と、それまでに得られた最良の評価関数が表示されます。数分で良好な最適化が得られることもありますが、普通はアルゴリズムを数時間から、可能であれば一晩実行することをお勧めします。検索を中断するには、[停止] (Stop)、[終了] (Exit) の順にクリックします。

OpticStudio が異常終了した場合でも、最後に処理が完了したファイルが一時ファイルとして保存されています。この一時ファイルの名前は、開始時のレンズ ファイル名が基になっています。最適化対象のレンズが、ファイル

C:\Zemax\SAMPLES\MYFILE.ZMX に保存されている場合、一時ファイルの名前は

C:\Zemax\SAMPLES\MYFILE_HAMMER.ZMX になります。

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