ガウス ウェスト
ガウス ウェスト ビームは、必要に応じてディセンタや部分的な遮蔽を適用した、任意の次数のエルミート ガウスであり、以下のように定義します。
ここで、
Hi(u) は、次数 i のエルミート多項式関数です。この次数は、x 方向と y 方向で個別に指定できます。x の次数は整数 l で、y の次数は整数 m で定義します。l と m が両方ともゼロの場合は、単純なガウス ビームである TEM(0,0) ビームが生成されます。より高次のモードは、次数値を変更することで生成できます。たとえば、TEM(1,2) を生成するには、l を 1、m を 2 に設定します。エルミート ガウス ビームの説明については、『Fundamentals of Photonics』 (B. E. A. Saleh、M. C. Teich 共著、John Wiley & Sons、New York (1991 年発行)) を参照してください。31 以上の次数を設定すると、計算時間が異常に長くなる事態を回避するために次数ゼロが使用されます。
dx と dy 値は、ビームのディセンタに使用します。透過関数 T (x, y ) は、必要に応じてビームを部分的に遮蔽し、有限アパチャーの範囲にビームを収めるために使用します。透過関数は以下の式で定義します。
それ以外の場合は次の式になります。
Ax と Ay は、部分的な遮蔽を生成するアパチャーの値です。Ax または Ay がゼロの場合、遮蔽を生成するアパチャーは使用されません。このアパチャーのエッジ付近ではスムージング機能を使用し、ピクセルに関連するエラーを低減します。このスムージング機能では、このアパチャーの内側にあるピクセルの面積に応じて、ピクセル上の振幅に重みを適用します。このような遮蔽を生成するアパチャーは、受光側のファイバ モードのモデル化で効果的です。普通は、このアパチャーのサイズをコア サイズよりも 15% を超えて大きい値にします。
E0 の値は、設定ボックスでの定義に応じて、面積あたりのパワーで表したピーク放射照度または全ビーム パワーとなるように選択できます。
ビームはウェスト位置で定義しますが、ウェストから離れた位置に伝播するにつれ、通常はより大きなビーム サイズへと発散します。以下の「ガウス角度」および「ガウシアン サイズ + 角度」を参照してください。
次へ :