フレネル 1





このオブジェクトは、フレネル レンズの詳細なフェイスをモデル化することによって構築される、一般的な放射対称状またはシリンダ形のソリッド フレネル レンズです。理想化されたフレネル レンズ (フレネル面の詳細な構造が無視されるため、光線追跡がはるかに高速になる) については、フレネル 2 オブジェクトを参照してください。

基板形状は、平らなディスク (放射状の場合) または矩形 (シリンダ形の場合) です。基板の 1 つのフェイスは、光学パワーを生成するフレネルのプロファイルを定義する放射状または矩形のフェイスで構成されます。このプロファイルは、放射状に平らなフェイス (またはサブセグメントが使用される場合は、一連の平らなフェイス) で構成されます。そのエンドポイントは、偶数次非球面と同じサグ式で定義されます。

ただし、フレネル レンズを作成する際には、すべてのフェイスが中心の頂点と同じ z 座標で始まるように、各フェイスは z 軸に沿ってオフセットされます。これによって、比較的小さい体積に「折り畳まれる」レンズが生成されます。フレネル フェイスは、次の 16 個のパラメータを使用して自動的に生成されます。

パラメータ番号 説明 フェイス名 フェイス番号
1 半径。放射対称の場合は、レンズの最大半径アパチャー、シリンダ対称の場合は y 半幅です。 該当なし 該当なし
2 X 半幅。シリンダ対称の場合は、レンズの半幅です。このパラメータがゼロの場合は、回転対称のレンズが生成されます。 該当なし 該当なし
3 正の場合は深さ/負の場合は周波数。このパラメータが正の場合は、レンズ ユニットでの各溝の深さを示します。負の場合は、溝の周波数を示します。たとえば、-2.0 の値では、半径レンズ ユニットあたり 2 つの溝が生成されます。溝の深さを定義した場合は、一般に溝の半径位置が変化します。溝の周波数を定義した場合は、溝の深さが変化します。溝の深さを定義した場合は、指定された深さでサグが変化する正確な半径座標が自動的に計算されます。これは、反復検索を使用して実行されます。 1
4 ピッチ (度数)。ピッチとは、「非アクティブ」なフェイス (ローカル座標の z 軸に名目上平行なフェイス) が z 軸となす角度です。ピッチ角度が正または負のどちらであるかにかかわらず、ピッチは常に放射状に外に向かいます。成形された部品の抽出を容易にするために、一般に、フレネル型のピッチ角度は数度大きくされます。 1
5 厚み。レンズ ユニットでのフレネルの厚みです。この値は、正または負にすることができます。ただし、厚みの絶対値が、最も深い溝を超えるように選択する必要があります。そうしないと、非物理的なフレネルが警告またはエラー メッセージなしで生成されることがあります。 サイド 0
6 半径。曲率の基円半径。これは、(上のサグ式の) 「c」分の 1 の値です。 1
7 コーニック。コーニック定数。上のサグ式のコーニック定数 "k" は、-1 より小さい場合は双曲面、-1 は放物面、-1 と 0 の間は楕円面、0 は球面、0 より大きい場合は扁平楕円面を示します。 1
8 ~ 15 r の半径の偶数乗に基づく係数。r は正規化されないため、これらの係数には単位があることに注意してください。 1
16 サブ セグメント数。サブ セグメントの数が多いほど、溝間の曲面の近似計算はスムーズになります。1 の値では、平らな溝が生成されます。値を大きくするほど、曲面フェイスはスムーズになりますが、光線追跡のスピードは低下します。サブ セグメントの最大数は 20 個です。 1

このオブジェクトは閉じた体積であるため、反射性、屈折性、または吸収性を示すことがあります。

基準座標は、フレネル フェイスを持つレンズのサイドの中心頂点です。半径項または非球面項によって負のサグ値が生じる場合、ソリッド全体がノンシーケンシャル グループ内に配置されるように、フレネルの位置をオフセットすることが重要です。入射ポートがレンズ内に配置されている場合、光線追跡の結果は不正確になります。

各溝を生成するために深さのパラメータを使用する場合、目的の深さに常に到達するように、基準平面に戻る最後のピッチは、溝の端に達した後に発生することに注意してください。  代わりに周波数パラメータを使用する場合、溝の合計幅が目的の周波数と一致するように、ピッチは溝内の要求された点で始まります。また、ピッチは一番外側の溝では使用されません。  つまり、フレネル レンズの外側のエッジに、「非アクティブ」なフェイスは決して生じません。

フェイス番号 : 前のフェイスはフェイス 1、後ろのフェイスはフェイス 2、それ以外のフェイスはフェイス 0 になります。

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