[アーカイブを作製] (Create Archive)





OpticStudio は、2 つのアーカイブ ファイル形式 (ZAR および ZPRJ) を扱います。ZAR アーカイブには、OpticStudio レンズ プロジェクトとして構成されていない ZMX ファイルが含まれています。ZPRJ アーカイブには、それぞれがリンクされているファイルと一緒にレンズ プロジェクトが含まれています。

[アーカイブを作製] (Create Archive) 機能を選択すると、作成するファイルの名前を指定するように要求されます。デフォルトではアーカイブ ファイル名は現在のレンズ ファイル名になりますが、有効な名前であれば何でも指定できます。このファイル名がレンズ ファイル名と一致している必要はありませんが、ただし、アーカイブ ファイルの名前を変更した場合、ファイルを復元したときに、元のレンズ ファイルの名前が使用される点を理解しておくことが重要です。ファイル名を選択すると、[OK] (OK)、[キャンセル] (Cancel)、[ファイル名] (File Name) オプションを含むダイアログ ボックスが表示されます。



アーカイブ プロセスを開始するには [OK]、アーカイブを中止するには [キャンセル] (Cancel) を選択します。アーカイブ ファイルに別の名前を選択するには、[ファイル名] (File Name) を選択します。

アーカイブ ファイルの作成に要する時間は、バックアップを必要とするファイルの数、それらファイルのサイズ、および圧縮ファイルとするかどうかで異なります。OpticStudio で使用するファイルの多くは中程度のサイズですが、ZRD ファイル、光源光線の DAT ファイル、CAD ファイルなど、きわめて大きなサイズになる可能性があるものもあります。50.0 MB を超えるサイズのファイルがあると、アーカイブ ファイルに置く必要があるファイルであるかどうかの判断を求めるメッセージが表示されます。[いいえ] (No) を選択すると、そのファイルはアーカイブされないので、アーカイブ ファイルからは復元できなくなります。このような場合、そのファイルのバックアップを別途作成する必要があります。

ZAR アーカイブでは、ZPRJ でサポートされる一部のファイルはサポートされない点に注意が必要です。たとえば、CAD アセンブリ オブジェクト (たとえば、「CAD アセンブリ : Autodesk Inventor、CAD アセンブリ : Creo Parametric」を参照) に付随する個々のパート ファイルは ZAR アーカイブに保存されません。こうしたファイルには ZPRJ アーカイブを使用することをお勧めします。ただし、ZPRJ アーカイブを生成する前に、[レンズプロジェクトに変換] (Convert to Lens Project) 機能を使用してファイルをレンズ プロジェクトに変換しておく必要があります。変換しなかった場合、CAD アセンブリ オブジェクトが含まれているアーカイブ ファイルを共同作業者に提供する際は、このような個々のパート ファイルのバックアップを ZAR ファイルに添付する必要があります。

[アーカイブを作製] (Create Archive) の機能には、データ比較のオプションも用意されています。このデータ比較をアーカイブに適用して、作成するファイルのサイズを削減できます。OpticStudio の旧バージョンの中には、このような圧縮ファイルを読み取ることができないものがあります。旧バージョンの OpticStudio との互換性を確保するために、必要に応じてデータ圧縮の使用を無効にすることができます。OpticStudio のデータ圧縮アルゴリズムは、今後のバージョンの OpticStudio との互換性を確保できるように設計されており、わずかなオーバーヘッドで妥当性のある優れた圧縮を実現します。なお、このアルゴリズムでは、一般的に可能最大の圧縮率は得られません。ZRD ファイルおよび圧縮前のサイズが 50.0 MB を超えるファイルには圧縮が適用されません。これらのサイズの大きなファイルでは、圧縮に要する時間が不合理に長くなるからです。

アーカイブ処理が終了すると、発生したエラーや処理が完了したかどうかを報告するステータス ボックスが表示されます。正しく完了した場合、[完了] (Done) というメッセージと、保存されたファイルの数が表示されます。生成されたアーカイブは、他のあらゆるデータ ファイル同様に名前変更、バックアップ、共同作業者への送信などが可能です。表示されたメッセージを確認後、[閉じる] (Close) をクリックしてアーカイブ機能を終了します。

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