ZPO と ZSO

ギャラリー モードで作成したギャラリー データおよびスケッチ モードで作成したスケッチを利用するオブジェクトは、拡張子 ZPO で保存する必要があります。  ZSO ファイルは、スクリプトを保存する機能のみを持つ、人間が読めるテキスト ファイルです。  これに比べて ZPO ファイルは、多くの面ではるかに堅牢であり、[スケッチ オブジェクト] (Sketch Object) コマンドによって、より複雑な部品を作成できます。  ZPO はギャラリー データとともに保存することも可能です ([ファイル] (File) → [ギャラリー データを保存] (Save Gallery Data) を使用)。  ギャラリー データの情報は、ユーザーが定義するもので、任意指定です。  ZSO およびギャラリー データが保存されていない ZPO はギャラリー モード ビューアに表示されません。  ギャラリー データやスケッチ データが不要の場合でも、新規部品は ZPO 拡張子で保存することを推奨します。

部品の作成

コンソールはコーディング環境でテキスト エディタとして機能します。  コンソールでは 1 行に 1 つのコマンドを入力できます。

コマンドを入力するときに、そのコマンドの構文がコンソールの下部に参考として表示されます。

これは静的な表示なので、クリックして選択してもコンソールの実際の内容には挿入できません。つまり、この表示は「インテリセンス」な水準の機能を目的としたものではなく、コマンドの構文を簡単に確認できるようにしたものです。

ZPD スクリプトの構文は、次のとおりです。

宣言コマンド : スクリプトの他の場所で使用する数値を定義する場合の一般的な構文は次のとおりです。 declaration new_name, value

オブジェクト作成コマンド : 新規オブジェクトを作成する場合の一般的な構文は次のとおりです。 object_type_name new_object_name, arguments

操作コマンド : 既存のオブジェクトを操作する場合の一般的な構文は次のとおりです。 operation_type_name existing_object_name, arguments

計算コマンド : 既存のオブジェクトに関するデータを計算する場合の一般的な構文は次のとおりです。 computation_type_name new_data_name, arguments

Zemax パート デザイナーでは、行頭に感嘆符を記述することで、コメント行とすることができます。  他のコーディング環境と同様に、Zemax パート デザイナーでもコマンド内で計算を実行できます。  以下に例を示します。

PARAMETER radius, 10
CONSTANT radius2, (radius*0.5)+1

これらの計算は、すべての形状作成および [挿入] (Insert) ダイアログのオプションでも使用できます。

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