厚み
厚みは、次の面の頂点までの相対距離をレンズ ユニットで表した値です。厚みは累積的な値ではなく、それぞれの厚みは前の頂点から z 軸方向に見たオフセットにすぎません。ローカル座標の z 軸の方向は、座標ブレーク (「[座標ブレーク] (Coordinate Break)」を参照) を使用するか、面のティルトとディセンタ (「[面のプロパティ] (Surface Properties)」の「[ティルト/ディセンタ] (Tilt/Decenter)」を参照) を使用することで変更できます。
実伝播 (「実伝播」を参照) に対応する厚みは、ミラーでの反射の後、その符号が必ず反転します。偶数個のミラー (0 個を含む) での反射後、実伝播では厚みは正の値となり、バーチャル プロパゲーションでは負の値になります (「バーチャル プロパゲーション」参照)。奇数個のミラーでの反射後、実伝播では厚みは負の値になり、バーチャル プロパゲーションでは正の値になります。この符号規則は、ミラーの個数に関係なく、また座標ブレークが存在するかどうかにも関係なく適用されます。この規則は基本的なものであり、180°の座標回転を使用しても回避できません。