[道路照明] (Roadway Lighting)





この機能は、Ansys Zemax OpticStudio の Premium Edition と Enterprise Edition でのみ使用できます。

CIE 140-2000 による道路照明データを計算します。



[取り付け高さ] (Mounting Height) 道路面からランプの原点までの距離 (レンズ ユニット)。

[配置] (Arrangement) ランプの配置。片側配置、両側配置、または交互配置を選択できます。

[縦方向の間隔] (Longitudinal Spacing) 道路方向に沿ったランプどうしの間隔 (レンズ ユニット)。片側配置と両側配置では、道路の同じ側で隣り合うランプどうしの間隔です。交互配置では、互いに道路を隔てて隣り合うランプどうしが道路方向に持つ間隔です。したがって、道路の同じ側で隣り合うランプどうしの間隔は、この間隔の 2 倍になります。

[横方向オフセット] (Lateral Offset) ランプの横方向のオフセット (レンズ ユニット)。道路の縁を基準とした、道路と直角方向のランプの位置です。この値は正数でも負数でもかまいません。

[原点] (Origin) ランプの座標系の原点となるオブジェクト。

[レーン数] (Number of Lanes) 道路のレーン数。

[レーン幅] (Lane Width) 道路の各レーンの幅 (レンズ ユニット)。

[表面分類] (Surface Classification) 道路面の分類。道路面の反射性を指します。現在のところ、R1、R2、R3、および R4 を指定できます。

[道路区分] (Road Class) 道路の等級区分。適切な道路とするために必要な仕様を指定します。現在のところ、ME1、ME2、ME3A、ME3B、ME3C、ME3D、ME4A、ME4B、ME5、ME6、CE0、CE1、CE2、CE3、CE4、および CE5 を指定できます。

説明

この解析では、CIE 140-2000「Road Lighting Calculations」に従って道路照明データを計算します。この計算値が得られると同時に、規定の道路区分で定められている仕様にランプが適合するかどうかを迅速に知ることもできます。すべての設定は光学系の単位で定義されていますが、この計算で得られるすべてのデータは、この仕様に従って必ずメートルとルーメンの単位で返されます。

この解析の使用を意図している手法が 2 つあります。その 1 つは、*.IES ファイルまたは *.LDT ファイルで定義した遠視野強度を持つ既存のランプを解析する手法です。この場合は、設定の中で遠視野データのファイルを原点のオブジェクトとして指定する必要があります。これにより、OpticStudio による計算では、この光源のみが考慮されます。もう 1 つは、道路のランプに関連付けた光源とジオメトリを光学系に定義する手法です。この光学系には、このランプのほかには、オブジェクトもディテクタも存在していません。OpticStudio では、定義されているすべての光源から発する解析光線を追跡し、遠視野強度パターンに基づいてデータを計算します。どちらのシナリオでも、光源オブジェクトのローカル x 軸を縦方向 (道路に沿った方向)、ローカル y 軸を横方向 (道路を横切る方向) として計算を実行します。IES ファイルや LDT ファイルの中には、上記とは異なるランプ方向を前提としてデータを定義しているものがあります。この解析を実行する前にこの点を確認し、必要に応じて光源を回転しておく必要があります。

所定の仕様に適合するようにランプを最適化できる機能も用意されています。詳細については、「NSC 道路評価関数ツール」を参照してください。

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