矩形体積

矩形体積の定義には、次の 9 つのパラメータを使用します。
パラメータ番号 | 説明 | フェイス名 | フェイス番号 |
1 | 前のフェイスの X 半幅。 | 前 | 1 |
2 | 前のフェイスの Y 半幅。 | 前 | 1 |
3 | ローカル座標の Z 軸に沿った体積の Z 長。 | サイド | エラー コード 0 |
4 | 後ろのフェイスの X 半幅。 | 後ろ | 2 |
5 | 後ろのフェイスの Y 半幅。 | 後ろ | 2 |
6 | X 軸に沿った、前のフェイスのティルト角 (度数)。 | 前 | 1 |
7 | Y 軸に沿った、前のフェイスのティルト角 (度数)。 | 前 | 1 |
8 | X 軸に沿った、後ろのフェイスのティルト角 (度数)。 | 後ろ | 2 |
9 | Y 軸に沿った、後ろのフェイスのティルト角 (度数)。 | 後ろ | 2 |
矩形体積は通常、6 つの面からなる固体になります。ただし、1 つ以上のパラメータをゼロに設定することで、角錐やウェッジなどの形状を作成できます。
矩形体積でブール演算を実行したり、CAD 形式で矩形体積をエクスポートするときは、エクスポート公差よりも幅が小さいフェイスは削除されます。
基準点は、前のフェイスの中心です。フェイス番号 : 前のフェイスはフェイス 1、後ろのフェイスはフェイス 2、それ以外のフェイスはフェイス 0 になります。
ティルトしたフェイスに関するコメント
前と後ろのフェイスのティルトは、次のように実行されます。

ここで、θx と θy はそれぞれ X 軸および Y 軸のティルト角、n は前または後ろのフェイスの法線ベクトル、x、y、z は矩形体積オブジェクトのローカル座標における X 軸、Y 軸、Z 軸の単位ベクトルです。
OpticStudio では、パラメータの 6 と 8、つまり前のフェイスの X 軸ティルト角と後ろのフェイスの X 軸ティルト角を設定した場合、面が Y 軸を中心にティルトされるので、X 軸と面の間に角度が発生します。パラメータの 7 と 9、つまり前のフェイスの Y 軸ティルト角と後ろのフェイスの Y 軸ティルト角を設定すると、面が X 軸を中心にティルトされるので、Y 軸と面の間に角度が発生します。これらのティルトの旋回点は、下図に示すように面の頂点にあります。

前と後ろのフェイスの X 半幅が異なり、前または後ろの面のいずれかに Y 方向のティルトがある場合、この「ボックス」の各面の 4 つのコーナーは同一平面上ではなくなります。これにより、対角線に沿って折り目が付いた 2 つの三角形からなる、奇妙な形状がモデル化されます。前と後ろの Y 半幅が異なり、いずれかのフェイスに X 方向のティルトが定義される場合も同様の状態になります。これらのケースではエラー メッセージは表示されませんが、目的の形状が生成されたかどうかを確認するために、生成結果であるオブジェクト モデルを慎重に吟味してください。
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