ABCD

ABCD 面は、「ブラック ボックス」光学系のモデル化においてパワフルな手法を提供します。モデル化したいレンズのほんの小区分であるレンズ (または完全な光学系) があり、個々のコンポーネントに関するプリスクリプション データがない場合でも、一次的な挙動をモデル化することが可能です。

ABCD 面は、Ax、Bx、Cx、Dx、Ay、By、Cy、および Dy の 8 個のパラメータを受け入れます。これらは、面を交差する光線を変換するために使用される 2 × 2 の行列 (一方は x 方向でありもう一方は y 方向) を形成するために使用されます。射出光線は、次式により入射光線に関連付けられます。

y 成分についても同様の式です。ABCD 面を通じて位相を正確に計算する方法がないため、レンズの説明に ABCD 面がある場合には、OPD 収差図、MTF、およびゼルニケ係数のような OPD データを必要とする計算はサポートされません。

ABCD 面のパラメータ定義

パラメータ番号 定義
1 Ax
2 Bx
3 Cx
4 Dx
5 Ay
6 By
7 Cy
8 Dy

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