27.1. セーフティ & サイバーセキュリティ分析

VDA-AIAG のFMEAサポート

VDA-AIAG規格で定義されている処置優先度 (Action Priority) リスク評価手法がFMEAで正式実装されました。DFMEAと監視及びシステム応答 (MSR)の補足FMEA、両方がサポートされています。オプションはそれぞれ他のオプションと同様にFMEAの表紙で有効化する事ができます。リスクマトリクスも含め、両方共にフルサポートされています。簡単に利用できるようにするために、オプションを組み合わせたVDA-AIAGのプリセットが用意されています。

親要素(コンテキスト)の情報をFMEAワークシート上で表示する新しいオプションが用意されました。原因/影響ネットビューワーで実装されていたものと同様のボタンが追加されており、オプションを切り替える事ができます。

FMEAリスクグラフのカスタマイズ

様々なFMEA規格では、従来のRPN以外にも1から10までの範囲で他のリスクレベルが利用されています。2020 R2では、その範囲内での影響度、発生頻度、検出の順序、およびラベル表示をカスタマイズできるようになりました。これによりMIL-STD-1629A(影響度のラベルとしてI、II、III、IVを使用)等がサポートされます。広く使用されている規格については、範囲を正しく設定するためのプリセットが用意されています。

設計管理の状態によるフィルタリング

FMEAでの設計管理/対策を評価するために、FMEA対策の状態のフィルタリングが追加されました。このフィルタリングによって、例えば完了した対策や却下された対策等を簡単に表示/非表示にできます。

ミッションプロファイルの拡張

故障率計算のためのミッションプロファイルが拡張され、IEC 61709、MIL-STD-217F、GJB 299Cといったmedini内のすべてのハンドブックがサポートされるようになりました。同時に、複雑な電力損失をモデル化するために、内部動作サイクルを使って複数の電力状態を管理できるように改善しました。

FTA評価

Esary-Proschan上界とRare Event近似による定量評価の拡張が行われました。

FTAの拡張

フォールトツリーの構造の妥当性確認としていくつかの航空宇宙規格で要求されているように、フォールトツリーをテキスト形式の論理式として変換できるようになりました。式のエクスポートは、ツリーまたは図上の任意の中間事象ノードまたは基本事象ノードで実行する事が出来ます。

さらに、フォールトツリーを素早く新しい別の図に分割する機能が追加されました。これによって、時の経過と共に大きくなるツリー等の構造を簡単に整理できるようになります。

FTAの確率計算およびカットセット計算のパフォーマンスとメモリ使用量が飛躍的に改善されました。

TARA 発生可能性の転記

この新しいリリースでは、「導出」機能を使って簡単に、さらにはドラッグ&ドロップを使ってより素早く、発生可能性パラメータを脅威からTARAへ転記できるようになりました。脅威コレクションで変更された発生可能性パラメータがアセスメント表へ転記されます。加えて、アセスメントを行う脅威を個々に選択して、開かれた状態のTARAエディタ上へドロップする事も出来ます。